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novel

04

情熱としての、画家。    
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画家はこう言った。
「君の考え過ぎじゃないのか」
モデルはこう応えた。
「そうかも知れない」
上半身を捻り、顔だけを画家に向け、
モデルは苦しい姿勢を保ちながら、こう付け加えた。
「消えていくのよ」
モデルは画家を愛していた。
画家はモデルを愛してなどいなかった。
画家はこの三箇月のあいだ、
モデルと毎日、このアトリエで会い、
モデルを裸にし、ポーズをとらせ、そして、
モデルを描いていた。
画家がモデルの骨格を描く。
すると、モデルの身体から骨が消えていく。
画家がモデルの柔らかい髪を描く。
すると、モデルの髪は抜け落ち、白い地肌が露わになる。
画家がモデルの丸い乳房を描く。
すると、モデルの胸は無残に抉られる。
モデルは、身体の大部分を無くしていた。
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